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行政書士制度50周年記念式典

平成13年2月22日「行政書士制度50周年記念式典」に天皇皇后両陛下のご臨席で「おことば」を賜りました。ご来賓として参議院議長、内閣総理大臣、最高裁長官も出席されました。

行政書士制度50周年記念式典写真
行政書士制度50周年記念式典
平成13年2月22日(木)(東京国際フォーラム)

———- 天皇陛下のお言葉 —————–

行政書士制度50周年に当たり,全国から参加された皆さんと共に,この記念式典に臨むことを誠に喜ばしく思います。

我が国においては,明治5年の太政官達(だじょうかんたっし)により,当事者に代わって,裁判所や市町村役場,警察署などに提出する書類を作ることを仕事とする代書人という制度が出来,社会のために大きな役割を果たしてきました。戦後,行政機関に提出する書類を取り扱っていた代書人については,新たに行政書士法が公布され,行政書士という制度が発足しました。

爾来(じらい)50年,行政書士は,常に変化する社会の中にあって,その業務を通じ,国民がその権利や利益を守ることを助け,また,行政手続の円滑な実施に役立ち,我が国の経済社会の安定と発展に寄与してきました。ここに,関係者の長年にわたる努力に深く敬意を表します。

今日,我が国は,社会の高齢化,情報技術の進歩,国際的な交流の増大など様々な変化に対応することを求められています。そのような状況下において,国民生活に密着し,国民と行政とを(つな)ぐ行政書士の役割は,ますます重要なものとなってきています。今後とも皆さんが変わりゆく内外の状況に応じつつ,更なる研(さん)を積み,国民の様々な要望にこたえる努力を続けていかれることを期待しております。

50周年を迎えた行政書士制度が,今後とも適切に運用され,社会の発展に寄与していくことを願い,式典に寄せる言葉といたします。

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行政書士制度50周年記念式典PDF.

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